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- 鉱種:
- 銅 クロム
南ア:ロックダウンに伴うカッパーベルトからの銅輸出港の変更
2020年4月7日付けメディアによると、3月27日に始まった南アのロックダウンに伴い、アフリカにおいて、銅(DRコンゴやザンビアのカッパーベルト産の銅)の輸出港を変える動きが見られる。特に、タンザニアのDar es Salaam港における取扱量が増えており、銅カソード及び銅精鉱の輸出量が20%から25%増加したほか、モザンビークのBeira港、ナミビアのWalvis Bay港も平均以上の銅・コバルトの輸出量を保持している模様である。また、ザンビアにて2つの銅鉱山(Sentinel鉱山、Kansanshi鉱山)を操業する加First Quantum社は、現在、Dar es Salaam港とWalvis Bay港を使うことにしており、Dar es Salaam港からの同社の出荷が通常5千t/月から2倍以上の12千t/月に増えているとの関係者の話しもある。その他、加Barrick社のザンビアLumwana銅山は、現地の精錬所の閉鎖もあり、銅精鉱をDar es SalaamとWalvis Bayから輸出しているほか、中国CNMC(DRコンゴDeziwa銅・コバルト鉱山、ザンビアChambishi銅・コバルト鉱山を操業)はWalvis Bay港を使っていると推測されている。
モザンビーク・Maputo港については、専ら南ア産クロムを出荷することが多く2019年は南ア産クロムの半分ほどを輸出していた。しかし、新型コロナウイルス肺炎感染の関係で国境が封鎖されて以降、クロム鉱山からの積載トラックの往来がなくなったという。
