モザンビーク：Momaチタン鉱山の生産・出荷は継続、今後の生産量の見通しについては不透明

　2020年4月9日付け英Kenmare Resources社の発表によると、同社所有のMomaチタン鉱山（モザンビーク北部）は、2020年第1四半期（3月末まで）の生産量が前年同期比で減少しているものの、操業と出荷を継続している。2020年第1四半期の重鉱物精鉱生産量は248.1千ｔ（前年同期比31％減）であり、採掘ポッドからの浚渫物を選鉱するWet Concentrator Plantの一つの移動に伴う遅れが原因である。同鉱山の生産や出荷は、新型コロナウイルス肺炎感染拡大による大きな影響を受けていないが、最近の規制の強化は操業にも影響を及ぼしており、今後の見通しが不透明な中、2020年の生産見通しの見直しは先延ばしするとした。
　また、同社の主力製品であるイルメナイトは、需要が供給を上回っていることから、2020年第1四半期は四期連続で価格が上昇。チタン原料のサプライチェーンにおいてイルメナイトの在庫は薄く、将来の需要を満たすための追加生産を必要としているとした。