韓国：LIB素材メーカー、増産に向け投資

　2020年4月14日付け現地報道によると、韓国のLIB素材メーカーは今後の経済停滞不安が拡大している中、各社増産に向け投資を行う強気な姿勢を示している。
　負極材を生産するPOSCOケミカル社は217.7bKRW（韓国ウォン、約200億円）、正極材のアルミ箔を生産するロッテアルミニウム社は110bKRW（約100億円）、銅箔を生産するKOREA ZINC社は152.7bKRW（約150億円）の投資計画を明らかにした。今後EV普及によるLIB需要が拡大するとの期待から、これら素材メーカーは主に世界的LIBメーカーのLG Chem社やSamsung SDI社、SKイノベーション社へ納品する。これらLIBメーカー3社は、世界におけるLIBシェアを4割まで高めることを目標としており、増産計画を進めている。その他のLIB素材メーカーについても増産が進められる見込みである。
　KOREA ZINC社は、世界的な亜鉛製錬所であるものの、副産物として銅地金も生産しており、近年は銅箔工場を新規に建設するなど、製錬事業以外の事業へ手を伸ばそうとしている。