閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他
2020年4月16日 リマ 栗原健一

ペルー:政府、厳格な衛生管理のもと鉱業など主要産業の再開を検討

 2020年4月11日付け地元業界紙によると、Zeballos首相は、COVID-19の感染拡大や国家緊急事態令により経済活動が制限される中、国として国民への対応に必要な財源を確保するため、産業活動の再開を検討しているほか、即時に再開される業種と、段階的に再開される業種の特定を行う方針を明らかにした。
 政府としては、医療における様々な需要に応じるための財源や支払い能力を確保しなければならず、(財源をもたらす)産業セクターを疎かにすることはできないとの考えを示した。
 その上で、生産省やエネルギー鉱山省からの提案を検討中であるとしたほか、鉱業に関しては、鉱山に30日近く留まっている労働者の下山申請が行われていることから、厳格な安全衛生プロトコルのもとに下山できるよう調整を行っており、労働者は下山後も鉱山の所在する州から出ることはできず、最寄りの都市に留まることになると説明した。
 さらに、緊急事態令発出後も、(特定の)鉱業活動は厳格な衛生プロトコルのもとで行われていたため、(今後も)完全隔離のもと鉱山操業は可能だとしたほか、キャンプを持たない鉱山に関しては最小限の人数による活動が行われているとした。
 最後に、国家緊急事態令の終了する4月26日以降は、ただちに全ての経済セクターが通常活動を再開するのではなく、現在、官民双方からの情報を収集・精査し、即時再開の対象となる業種と、段階的な再開となる業種の検討を行っている旨につき言及した。

ページトップへ