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ニュース・フラッシュ

鉱種:
マンガン
2020年4月24日 シドニー Whatmore康子

豪:South32社、COVID-19による経済の先行き不安に備え支出節減を実行

 2020年4月20日付けの地元メディアによると、豪South32社は、負債ゼロで1.2bUS$の現金同等物を保有するなど鉱業企業の中でも資金繰りが良好であるにも関わらず、操業維持に要する支出を105mUS$削減、総額121mUS$に及ぶ自社株買いの先送り、探鉱費の削減などの節減策を実行している。同社の主要生産物であるマンガンなどの金属価格が下落する中、同社が資産買収を検討しているのではないかとの憶測もあるが、同社Graham Kerr CEOは「これらの対策は、COVID-19流行が経済に打撃を与える期間が不透明であることに対する予防的なものだ。買収機会も引き続き注視するが、それはあくまで機会次第だ。」と述べた。またKerr CEOは、同社が保有するTEMCO社がTAS州で操業するマンガン合金製錬所の閉鎖または売却を検討するプロセスに関して、COVID-19による人的移動の制限などで遅れが生じているとも述べた。

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