ロシア：産業安全要件違反によりNorilsk Nickel社Oktyabrsky鉱山の操業を一部停止

　2020年4月20日付けの地元報道等によると、連邦環境・技術・原子力監督局（Rostechnadzor）Enisei支局は、Norilsk Nickel社北極圏支社のOktyabrsky銅・ニッケル鉱山（Talnakh市）の検査で、鉱山操業時の産業安全要件の重大な違反を発見した。このためNorilsk Nickel社北極圏支社に行政措置が適用され、Oktyabrsky鉱山の坑道の一部の操業と補助自走車両の使用を90日間停止するという行政罰が科された。
　RostechnadzorのEnisei支局による実地検査により、坑道SO 8-186-1（深度580m）が、天盤の支保・制御の仕様書に合致しないことが明らかとなった。また、運行管理者及びコントロールセンターへのリアルタイムでの情報伝達による坑道SO 8-186-1及びRSh 8-156-1における人員の位置検出がシステムにより確保されていないことや、乗員室扉をロックせずに補助自走車両を運転することが許されていたことも明らかとなった。