PNG：PNG政府、加Barrick Gold社によるPorgera金鉱山の特別採掘権の更新申請を却下

　2020年4月25日付けのメディアによるとPNG政府は、加Barrick Gold社が中Zijin Mining Group（紫金鉱業集団）社とJVで操業するPorgera Au鉱山における20年間の特別採掘権の更新申請を却下した。同国のMarape首相は、この却下は国家特別委員会が鉱業諮問委員会Mining Advisory Committeeの提案に基づき決定したもので、特に環境へのダメージや鉱山跡地における再居住の問題と関連し、特別採掘権を更新しないことが国益にとって最善であると発表している。また、PNG政府は今後両社の撤退計画に関する移行契約書を締結する予定であり、移行期間を経たのちPNG政府が鉱山を保有・運営することとなると述べた。一方、Barrick社はこの決定について「正当な手続きを踏まず、Porgera鉱山を国営化するに等しい」と異議を唱え、「申請却下によって地元コミュニティ及びPNG国家に生じるであろう危機的状況」を回避するためのPNG政府との話し合いを厭わないものの、法的手段も辞さないとも表明している。Barrick社は、2017年6月にPorgera鉱山の採掘権の更新を申請しており、同鉱山の操業においては地元の土地所有者から圧倒的な支持を得ていたとしている。