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- モリブデン
中国:2020年1~2月中国のモリブデン輸入量は前年同期比増加
安泰科によれば、税関統計において、2020年1~2月のモリブデン製品輸入量は、4,711t(金属量)で、前年同期比237.5%となり大幅に増加した。一方、1~2月のモリブデン製品の輸出量は、1,470t(金属量)で、同比41.6%減であった。純輸入量は3,241tで、対前月比1,205t増加した。そのうち、2020年1~2月の酸化モリブデン輸入量は対前年同期比493.3%増の3,000tで、金属量に換算すると1,710tであった。モリブデン精鉱輸入量は対前年同期比160.4%増の5,012t、金属量に換算すると2,606tであった。フェロモリブデンの輸入量は460t(2019年1~2月の輸入量は0)で、金属量に換算すると299tであった。これら3種製品の輸入量は輸入総量の98%を占めた。
2020年1~2月の酸化アンチモン輸出量は対前年同期比84.2%減の78t(金属量換算41t)、モリブデン精鉱輸出量は同比59.6%減の347t(金属量換算163t)、フェロモリブデン輸出量は同比89.4%減の120t(金属量76t)であった。モリブデン酸化物及び水酸化合物の輸出量は、対前年同期比1.9%減の447t(金属量換算295t)、未圧延モリブデンの輸出量は同比33.4%増の369t(金属量換算368t)、モリブデンスクラップの輸出量は同比41.0%増の230t(金属量換算229t)、モリブデン酸アンモニウムの輸出量は同比26.0%減の162t(金属量換算89t)であった。
2019年7月以降、中国モリブデン価格が上昇する一方、国際価格は下落傾向となり、中国はモリブデン製品を輸入し始め、モリブデン精鉱、酸化モリブデン、フェロモリブデン等を国内市場に供給、輸入量も大幅に増えていた。2020年1~2月にかけては中国国内原料供給不足や国際原料価格の低下に伴い、中国のモリブデン製品の輸入は2019年下半期と同様高いレベルを維持した。
