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- 鉱種:
- 亜鉛
中国:2020年3月の国内亜鉛生産について
安泰科が国内49の製錬所(総生産能力628万t)の生産統計調査を実施したところ、2020年1~3月の亜鉛地金及び亜鉛合金の生産総量は、対前年同期比8%増の124.5万tであった。そのうち3月の生産量は、対前年同月比1.4%減の39.6万tで、対前月比3,348t増であった。一日当たりの平均生産量は、対前月比5.7%減少した。
3月には新型コロナウイルス肺炎感染拡大防止による物流の状況や硫酸の在庫過剰状況が改善されているが、まだ多くの製錬能力が稼働していない。内モンゴル自治区の製錬所では、新たに実施した点検作業が、3月の減産原因となった。四川省や陝西省等の地域では、原料供給不足問題も目立っている。これら多くの企業は、引き続き生産規制や減産措置を実施している。操業再開または生産増進等を実施する企業は比較的少なく、特に湖南省西部地域、内モンゴル自治区と甘粛省で少ない。
安泰科の統計によると、4月初めの各製錬所の亜鉛在庫量は5.8万tで、3月初めの6.9万tより1.1万t減少した。地域構成から見ると、主に華北地域に供給する製錬所の亜鉛地金の在庫が依然として多い。4月に入って以降、それまで一部地域に見られた原料不足が国内全体に広がりつつある。安泰科が継続追跡している企業の生産計画を見ると、4月は生産が増加する傾向である。4月生産量は、41.4万tに達する見込み。
