中国：中国生態環境部がレアメタル製錬汚染物質排出許可証の申請と発給に関する技術的基準を公表

　安泰科によれば、中国生産環境部は、3月30日に国家環境保護基準となる「汚染物質排出許可証の申請と発給に関する技術的基準　希少希有金属製錬の巻（HJ1125-2020）」を公表し、同日より施行された。主にタングステン、モリブデン、希土類金属及び他のレアメタル製錬による汚染物質排出企業が対象となる。レアメタル金属製錬の汚染物質は、廃ガスや廃水から来ており、廃ガス中には主に二酸化硫黄、窒素酸化物、アンモニア、硫化水素等が含まれ、廃水中には化学的酸素要求量（COD）、アンモニア性窒素、鉛含有総量、ヒ素含有総量、カドミウム含有総量、水銀含有総量等が含まれる。当該基準は、生産プロセスに基づき、レアメタル製錬企業の汚染物質排出拠点、汚染成分の全面的解析整理、廃ガスや廃水の汚染物資の排出許可制限値を設定する。廃ガス、廃水、固体廃棄物の汚染防止対策における運行管理、企業自身による監視測定、台帳記録と実行報告書の作成等、環境管理の要求を明記した。当該技術的基準の公表実施は、業界内による汚染防止水準向上や汚染物質排出許可証の発給基準等に対し重要な役割を果たす。