豪・DRコンゴ：連邦政府、中国企業による豪AVZ Minerals社への14.1mA$投資申請を却下

　2020年4月25日付けのメディアによると豪連邦政府は、中国の水酸化リチウム製造大手Yibin Tianyi Lithium Industry社が、DRコンゴでManonoリチウムプロジェクトを進める豪AVZ Minerals社の新株引受により14.1mA$を投資するという申請を却下した。豪州政府は、豪州外国投資審査委員会（FIRB）による審査の結果、この案件が「豪州で成長中のクリティカルミネラル産業における国益に反する」として却下したとしている。Yibin Tianyi社はこの投資が認可されれば、AVZ社株式の12％を保有するはずだった。外資企業による鉱山会社への投資が却下された最近の例としては、中国国有製鉄会社の完全子会社である豪Baogang Group Invetment社による豪Northern Minerals社への投資案件があるが、Northern Minerals社のWA州Browns Range重希土類プロジェクトが豪州国内に位置する一方で、Yibin Tianyi社の案件ではAVZ社のManonoプロジェクトは国外という点で違いがあり、豪州政府がクリティカルミネラル事業への外資参入を、国内外問わずに監視を強めているとの見方が出ている。