中国：自然資源部は、一部鉱業権の審査認可権限を地域関連部署に委譲へ

　現地報道によると、2020年4月17日、中国自然資源部は、2020年5月1日より石油、アルガン類天然ガス、シェールガス、天然ガスハイドレート、放射性鉱物、タングステン、レアアース、錫、アンチモン、モリブデン、コバルト、リチウム、カリウム塩、グラファイトの14種の重要な戦略的鉱物資源を除き、他の鉱物資源の鉱業権に関する譲渡、登記権限を地域関連部署に委譲することを発表した。それによると、石炭、炭層ガス、鉄、クロム、銅、アルミ、金、ニッケル、ジルコニウム、リン、蛍石の11種の鉱物資源登記手続きについては、省の自然資源主管部門が担当する。その他鉱物資源の探査権、採掘権や試験採掘の承認、確定した鉱区範囲の承認、その後に行う登記業務については、所在行政地域の省レベルまたはそれ以下の自然資源主管部門が取り扱う。これに先立って自然資源部は「鉱物資源管理改革の推進に関する意見(仮)」を公表し、2020年5月1日より、同一鉱種の探査権や採掘権を登記する場合、同級政府による管理を行うとした。自然資源部は、上述の14種の重要な戦略的鉱物の鉱業権に関する譲渡、登記権限を持つ。戦略的鉱物資源のうちバルク鉱物については計画的管理規制を行い、省の自然資源主管部門が、鉱業権の譲渡や登記を担当する。