ペルー：五鉱資源Las Bambas鉱山2020年Q1のモリブデン生産量は前年同期比48％減

　安泰科によれば、五鉱資源（MMG社）は2020年第1四半期生産報告を発表した。コロナ禍により2020年第1四半期の金属生産量は全面的に減少した。そのうち、銅生産量は対前年同期比17％減、前月比24％減の91,911ｔであった。また、亜鉛生産量は対前年同期比7％減、対前月比25％減の52,957ｔで、鉛生産量は対前年同期比9％減、対前月比27％減の9,943ｔ。その他、モリブデン生産量は対前年同期比76％減、対前月比48％減少の124ｔであった。
　Las Bambas銅鉱山では、鉱石運搬のベルトコンベアの点検作業を行ったほか、1月27日から2月8日までペルー南部にある道路の封鎖により物流が一時的に制限されたため、生産量に対し影響があった。さらに、新型コロナウイルス肺炎感染拡大を防止するため、ペルー政府が3月15日に国家緊急事態令を発出し、同鉱山の採掘や生産活動が遮断された。また、同鉱山では2019年にモリブデン選別工場の改善作業を行ったため、第1四半期のモリブデン生産量は前月と比べ減少した。現在、当該モリブデン選鉱工場における試験的運転を行っており、生産復旧後モリブデンの生産量は大幅に増加することが期待される。