閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 アルミニウム/ボーキサイト
2020年5月8日 北京 塚田裕之

中国:非鉄金属全体生産は安定的運営、企業の生産再開率は90%以上達成

 現地報道によれば、2020年第1四半期の国内非鉄金属業界の全体生産は安定しており、非鉄金属生産量は前年同期比2.1%増の1,417.2万tであった。4月26日、中国有色金属工業協会が傘下にある241社の非鉄金属製錬または銅アルミ材生産企業を対象に調査したところ、企業の生産再開率は92.9%に達した。また、4月28日に中国有色金属工業協会は、第1四半期非鉄金属産業全体の経済運行状況発表会を開き、2020年第1四半期の非鉄金属工業の固定資産への投資額は、前年同期比11.4%減で、一定規模以上の非鉄金属企業の利益額は同比31.4%減の153億元であったと公表した。新型コロナウイルス感染拡大期間中でも、国内の常用非鉄金属製錬企業はほぼ通常の生産状態を保っており、非鉄金属製錬製品の生産能力利用率は85%を上回った。4月26日の時点で非鉄金属製錬製品の生産能力利用率は86.6%、銅アルミ加工企業の生産能力利用率は90.6%に達した。国内外市場における銅、アルミニウム、鉛、亜鉛等主要非鉄金属の第1四半期価格は低下しており、4月上中旬に修復的調整期に入った。
 2020年第2四半期の国内非鉄金属生産は継続的に安定し、鉱山や加工製品の生産はプラス成長に戻る可能性がある。第2四半期と下半期の固定資産への投資減少幅は次第に縮減され、年間投資規模は2019年とほぼ同レベルとなる見込み。第2四半期の国内非鉄金属需要が次第に戻り、年間需要量は依然として2019年と同レベルの達成が期待される。

ページトップへ