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2020年5月12日 シドニー Whatmore康子

豪:連邦政府生産性委員会、「経済貢献度に比し鉱業への助成額は小さい」との最新の政府助成評価を発表

 2020年4月29日付けのメディアによると、豪連邦政府の生産性委員会は、連邦政府による産業界への助成に関する最新の評価書「Trade and Assistance Review 2018-19」を発表し、鉱業の豪州経済への貢献度に対して、政府からの助成額がサービス業や製造業と比較して極めて小さいとした。同評価書では「輸入品に対する関税」、「奨励金や融資」、「税優遇措置」による政府の助成総額を12.1bA$と試算し、各産業への助成額が助成なしで創出する付加価値額に占める割合を示す「実質助成率(ERA)」を算出した結果、鉱業はこの率が過去3年連続で0.2%と低かった。また助成額においては充当済みの助成総額8.4bA$に占める割合が、それぞれ30%と21%に相当する2.5bA$と1.7bA$を得ている製造業や第一次産業と比較して、極めて低いとしている。これに関し鉱物資源評議会(MCA)のTania Constable CEOは、鉱業企業は2018/19年度に資材調達において総額55mA$の関税を支払っているため、これらにおける実質的な助成額も少ないとしている。

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