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2020年5月12日 シドニー Whatmore康子

豪:豪州における地球科学技師の失業率、2020年1~3月四半期に上昇もCOVID-19流行による影響はまだ見られず

 2020年5月6日付けの地元メディアによると、2020年1~3月四半期における地質技師・物理探査技師などの地球科学技師の失業率が10%と、前四半期の7.3%から上昇したことが豪州地球科学技師協会(Australian Institute of Geoscientists:AIG)による最新の雇用アンケート調査「Australian Geoscientist Employment Survey」で明らかになった。これら失業者の29%は1年以上失業の状態が続いており、失業長期化の問題が依然悪化し続けていることが浮き彫りとなった。AIGのAndrew Waltho会長は「COVID-19流行が地球科学技師の雇用に大きな影響を与えたのではとの臆測が広まっていたが、今回の調査ではこれを裏付けるような結果は出ず、これまでのところ多くの雇用が維持されていることが示された」と述べた。一方、コンサルタントなど自営の地質技師の不完全雇用率は2020年1~3月四半期に18.1%で、前四半期の13.1%と比較してその悪化幅は例年より大きく、AIGは「今後の探鉱活動や鉱物資源の生産に、この傾向が反映されるだろう」と予測している。州別の失業率はQLD州を除く全州で前四半期より悪化幅が拡大し、SA州とVIC州がそれぞれ13.8%及び11.1%と大幅に悪化した一方、WA州は1.6%の悪化にとどまった。

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