閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
プラチナ パラジウム
2020年5月28日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:加Barrick Gold社、最後のロシア資産を売却

 2020年5月15日付けの地元報道等によると、産金最大手の加Barrick Gold社は、Fedorovo Tundraプラチナ・パラジウム鉱床(ムルマンスク州)のライセンスをRostec社が参加する投資家コンソーシアムに売却した。5月13日の北極圏発展問題国家委員会で、Andrey Chibisムルマンスク州知事が発表した。
 Barrick Gold社にとって、Fedorovo Tundra鉱床は最後のロシア資産である。同社は2001年にプロジェクトの50%を取得し、2009年に持分を80%に拡大した。しかし、2009年にムルマンスク州当局は経済危機のため同社が同鉱床開発を中断したと発表しており、以来プロジェクトは実質的に凍結されていた。
 取引価格は明らかにされていないが、Barrick Gold社がプロジェクトに投資した60mUS$(ムルマンスク州当局データ)を上回ってはいないとみられる。売却に至った背景には、鉱床ライセンスの問題(現ライセンスの有効期限は2021年)や鉱床の立地の問題があると専門家は見ている。

ページトップへ