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2020年6月1日 シドニー Whatmore康子

豪:ASX上場探鉱企業、COVID-19による投資家離れにより大手と中小で明暗が分かれることに

 2020年5月26日付けの地元メディアによると、COVID-19流行により投資家が高リスクな投資を控えていることから、豪州証券取引所(ASX)に上場する探鉱企業の多くでは中小企業を中心に資金繰りが悪化していることが、会計事務所BDO社の最新の調査で明らかになった。この調査によると、ASX上場探鉱企業の2020年1~3月四半期における現金収入総額は前四半期比で48%減の834mA$と、過去4年間における最低額となり、これら企業の43%に相当する280社は同年3月31日の時点の手持ち現金残高が1mA$以下とされている。その一方で、同四半期におけるこれら上場企業の探鉱費用総額は472.9mA$と、前四半期比で僅か0.8%減となっており、この理由についてBDO社天然資源部Andrawes最高責任者は、少数の大手企業による支出が増加したためであると分析している。豪州の探鉱企業は今後、中小企業がCOVID-19による影響から生き残るために管理費や探鉱活動を縮小する一方で、大手企業は現在の市況で生じる企業買収の機会を利用しながら資金を調達し、探鉱や開発を進めていくとして、両者の明暗が分かれるだろうとBDO社は予測している。

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