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カザフスタン:KAZ Minerals社、Baimsky銅プロジェクトの資源量増加に伴い計画を変更
2020年6月5日付けの地元報道等によると、KAZ Minerals社は、これまで取得したFSデータに基づくBaimsky銅プロジェクトの最新情報を発表した。2020年第2四半期、Baimskayaエリアにおける作業は、地域のCOVID-19感染拡大防止策により制限された。一方、2020年のCAPEX予定額(150mUS$)は変わらない。
発表された最新情報は以下の通り。
1.ボーリングの結果は鉱物資源量増加の可能性を示しており、従来約25年とされていたマインライフが大幅に伸びることになる。
2.鉱物資源量の増加と設備サプライヤーからの最新技術導入を考慮し、選鉱プラントの鉱石年間処理能力を60百万tから70百万tに拡大することで、プロジェクトの経済性を最適化する。
3.現在の選鉱プラント建設計画では、12~18か月の間隔をおいて、二つの生産ラインで順次生産を拡大する予定であり、同時立ち上げと比べピーク時の資金需要を減らす。
4.BFSにおける詳細な費用見積の結果、選鉱プラントの新規生産スキームに基づく鉱石量拡大に対応する追加施設・機器が必要となるため、BaimskyプロジェクトのCAPEX予算は約7bUS$まで拡大した。大型の鉱山機械、メンテナンス用追加施設、鉱山での居住施設が必要となる。第1ラインによる生産開始後の期間にCAPEX予算の約10%が充てられる見込み。
7年以内の建設スケジュールに変更はなく、実施スケジュール、CAPEX、生産指標、操業コストに関する詳細情報は、BFS(2020年末までに完了予定)の結果と共に発表される。
Baimskayaは世界最大級の未開発銅地域で、露天掘り鉱山をベースに大規模で低コストの銅生産立上げが可能とされている。2019年のJORC規程による資源量は銅9.5百万t(平均品位:Cu 0.43%)、金16.5百万oz(平均品位:Au 0.23g/t)である。
