メキシコ：2020年4月の鉱物生産量が大幅に減少

　2020年6月30日付け地元紙は、COVID-19の感染拡大により2020年4月上旬～6月上旬に鉱山操業が一時停止したことが影響し、2020年4月の鉱物生産量が対前年同月比25.1％減少したと報じた。国立統計地理情報院（INEGI）が発表した2020年4月の鉱種別生産量は、以下のとおり（括弧内は前年同月比の増減率）。
　金3,349kg（40.9％減）、銀183,833 kg（21.1％減）、銅41,145t（10.8％減）、鉛5,473t（53.3％減）、亜鉛14,367t（49.6％減）、一般石炭（コークス使用外）73,976t（85.4％減）、硫黄29,967t（1.2％増）、コークス57,488t（36.1％減）、鉄ペレット463,312t（22.5％減）、蛍石88,723t（15.0％増）、石膏413,767t（14.4％増）
　なお、銅生産量の減少率が他鉱種と比較して低い理由として、大部分がヒープリーチングによる生産であり、操業一時停止中も生産が継続されていたためと推察されている。