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ロシア:Rusal社、Norilsk Nickel社の経営陣交代、本社移転を要求
2020年7月14日付の地元報道等によると、Norilsk Nickel社第2位株主(27.8%)のRusal社は、Norilsk Nickel社取締役会に対し、経営陣の変更、モスクワ市からノリリスク市への本社移転、環境・安全問題への会社の対応変更を経営責任者であるVladimir Potanin氏に要求することを提案した。
同社では、2020年5月29日にノリリスク市近郊で同社子会社の熱併給発電所でディーゼル燃料21千tの流出事故が発生し、事故処理作業は現在も続いている。また、1か月後の2020年6月28日、Talnakh選鉱プラントの尾鉱集積場から隣接地域に再生水が無許可で排出され、同プラントの幹部が解任されている。さらに、2020年7月12日、Tukhard町周辺での航空燃料汲み移しの際、同社子会社が所有するパイプラインの減圧が生じ、約44.5tの燃料が流出した。
Rusal社は、立て続けに起きた環境汚染事故・事件を非常に憂慮しており、Norilsk Nickel社で起きていることからは、経営陣にどれだけ能力があり、会社を管理できる状態にあるのか考えざるを得ないとしている。