米：米AK州のPebble銅・金プロジェクトで環境影響評価書の最終版が発行される

　加Northern Dynasty Minerals社が米AK州で保有するPebble銅・金プロジェクトに対し、米陸軍工兵司令部は本プロジェクトを支持する環境影響評価書（EIS）の最終版を発行した。これを受けてNorthern Dynasty社は早ければ8月下旬にも連邦政府からの許認可取得を期待できる。
　オバマ政権下の2014年に米国環境保護庁（EPA）より水質浄化法に基づく開発差し止め命令が出されたが、トランプ政権後プロジェクトは前進し、2019年7月にEPAは開発差し止め命令を撤廃した。一方で、Bristol湾流域への環境影響を危惧する地元住民や環境保護団体は本プロジェクトに反対し、法的手段に訴えるとしている。また2020年11月の次期大統領選で民主党が勝利した場合、オバマ政権時のようにプロジェクトが再度差し止めとなる可能性もある。