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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2020年7月29日 シドニー Whatmore康子

豪:BHPの鉄鉱石生産量、2019/20年度は248百万tと過去最高の水準を達成も2020/21年度は前年比±2%の見通し

 2020年7月22日付けの地元メディアによると、BHPは鉄鉱石生産量が2020年4~6月四半期において前年同期比7%増の67百万t、2019/20年度(2019年7月~2020年6月)において前年度比4%増の248百万tと、いずれも過去最高の水準を達成した。これは、中国がCOVID-19流行による経済活動の制限から早々に回復し、鉄鋼生産が増加したことが主な背景にあるとされている。その一方でBHPは、今後中国ではCOVID-19流行の第2波が訪れて鉄鉱石の需要が低下する可能性もあるとして、2020/21年度における同社の鉄鉱石生産目標量は244~253百万tと、2019/20年度比で2%の増減幅を持たせた予測を立てている。JP Morganの金属鉱業アナリストはこの予測について、堅調ではあるが市場の予測を下回ったと述べた。また、BHPの銅生産量は2019/20年度において前年度比2%増の1,724千tとなり、このうちSA州Olympic Dam銅鉱山における生産量は前年度比7%増の172千tとなった。BHPは2020/21年度における銅生産量を2019/20年度比5~14%減の1,480~1,645千tと予測している。

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