ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- その他
豪:サプライチェーンにおける炭素排出量実質ゼロを支援するイニシアティブにBHPやWesfarmers社、BlueScope社など8社が参加
2020年7月27日付けの地元メディアによると、VIC州Monash大学が創設したNPO法人であるClimate Worksは、産業における脱炭素を目標としたイニシアティブ「Australian Industry Energy Transitions Initiative」(ETI)を開始した。ETIは、鉄鋼、液化天然ガス(LNG)、銅やニッケルなどの金属、肥料などの化学製品のサプライチェーンにおいて、炭素排出量実質ゼロの達成を支援するための知識やプラットフォームを提供するもので、再生可能エネルギーを支援する豪連邦政府機関Australian Renewable Energy Agency(ARENA)から300kA$の資金拠出を受けている。ETIには、BHPのほか豪Woodside Petroleum社や鉄鋼企業BlueScope Steel社、化学品企業Wesfarmers Chemicals社など8社が参加しており、これら企業が排出する温室効果ガス(GHG)の総量は、豪州産業界によるGHG排出量の約14%を占めるとされている。ETIの最高責任者で豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)の元理事長であるSimon McKeon氏は、同イニシアティブへの企業参加について「企業に対し、低炭素化に向けた進捗を求める投資家の声が高まっていることが背景にある。」と述べた。
