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ロシア:Norilsk Nickel社、地域ごとのディビジョン制に移行
2020年8月6日付けの地元報道等によると、Norilsk Nickel社は、生産管理システム最適化の一環として、グループの主要企業を3つのディビジョン(ノリリスク、コラ、ザバイカリエ)に分ける。2020年8月5日の取締役会で決定した。
各ディビジョンに入るのは、当該地域で生産(鉱業、製錬)を担う企業及びサポート機能を担う企業(エネルギー供給企業、サービス・修理会社等)である。なお、現在の法的構造に変更はない。
新体制への移行は、最近の環境事故の原因分析を受けて策定された。環境面の強化と社長をトップとするリスク委員会の設置に加え、ディビジョン制をとることで、本社の戦略的・専門的役割は維持しつつ、ディビジョン幹部の責任レベルや、業務や投資に関する権限が強化されることになる。
Norilsk Nickel社のVladimir Potanin社長は、「新しいディビジョン体制によりコーポレートガバナンスは本質的に変わり、現場の意思決定が迅速化し、生産サイト幹部の責任レベルが上がる。各ディビジョンは、生産プロセス、インフラ、財務実績、リスク管理についてその権限の範囲内で包括的責任を負うことになる。」としている。
