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- 鉱種:
- 鉛 亜鉛
中国:工業情報化部、2020年上半期の中国鉛亜鉛業界動向について
中国工業情報化部は、2020年上半期の中国鉛亜鉛業界動向について、安定的な生産を維持し、価格は底を打ち反転、業界収益の下げ幅はやや縮小したと発表した。
- 生産量は、前年同期比で増加し、川下の消費も徐々に回復している。2020年1~6月の鉛精鉱・亜鉛精鉱の生産量は、それぞれ54.5万t(前年同期比1.9%増)、120.6万t(前年同期比1%減)であった。鉛、亜鉛の生産量は、それぞれ276.7万t(前年同期比4.4%増)、304.8万t(前年同期比7.7%増)であった。そのうち、再生鉛の生産量は122.9万t(前年同期比5.5%増)で、再生亜鉛の生産量は29.9万t(前年同期比6.8%増)であった。2020年1~6月の主に鉛を使用する鉛酸蓄電池の生産量は、前年同期比6.1%増の9635.6万kVAhで、第1四半期のマイナスから第2四半期はプラスに転じた。主に亜鉛を使用するメッキ板の生産量は、前年比0.3%減の2,708.8万tで、下げ幅は第1四半期より2.4ポイント縮小した。
- 鉛亜鉛価格は底を打ち反転し、収益の下げ幅が小さくなった。2020年4月以降、鉛亜鉛の価格は前月比で回復し、6月の同現物平均価格は、それぞれ14,455元/t、17,707元/tで、3月の平均価格よりそれぞれ2.6%、13.1%増加した。2020年1~6月の鉛亜鉛業界の利益額は、前年同期比38.8%減の46億元であった。そのうち、6月の利益額は前年同月比33.6%増の19.1億元であった。鉛亜鉛鉱山の採掘・選鉱業界の利益額は30.5億元で、製錬業界の利益額は15.5億元であった。
- 鉛精鉱の輸入量は前年同期比25.9%減の55.8万t(実物量)で、亜鉛精鉱の輸入量は前年同期比42.4%増の203万t(実物量)であった。精製鉛、精製亜鉛の輸入量は、それぞれ1.4万t(前年同期比79.2%減)、22.3万t(前年同期比33.4%減)であった。2020年1~6月の中国の鉛酸蓄電池の輸出量は、前年同期比7.4%減の7,303万個であった。
