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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ウラン リチウム
2020年8月25日 リマ 栗原健一

ペルー:エネルギー鉱山省、Macusaniリチウム・ウランプロジェクトの進捗や放射性物質開発のための法制度整備状況について報告

 2020年8月20日付け地元業界紙によると、2017年にPlateau Energy Metals社やその子会社Macusani Yellowcake社が大規模なリチウム鉱床の発見を発表したMacusaniリチウム・ウランプロジェクト(Puno州)について、国会のエネルギー鉱山委員会に出席したIncháusteguiエネルギー鉱山大臣は、Macusani Yellowcake社は現時点において、探鉱に必要な許認可は取得していないと報告した。
 さらに、地質鉱業冶金研究所(INGEMMET)の鉱区管理部署によれば、現在Macusani Yellowcake社は43件の有効な鉱区を保有しているものの、探鉱活動やその後の採掘活動に必要な環境影響調査の承認や、活動開始許可のいずれも取得していないと説明した。
 一方、Révolo電力副大臣は、ウラン採掘のための法制度の枠組みが2020年末に整う見通しを示し、「ウランは非常にデリケートな鉱物であり多くの反応を起こす可能性があることから、その探鉱や開発においては他国と同様に厳格なプロトコルが存在しなければならない。」とコメントした。
 なお、エネルギー鉱山省(MINEM)は、ペルー原子力研究所(IPEN)と共同で規則策定に取り組んでいるほか、IPENは米国原子力規制委員会(NRC)による技術アドバイスを得るため、本委員会との協力合意を締結している。Incháustegui大臣は、放射性物質の探鉱、採掘、処理、保管などに関する環境影響詳細調査(EIAD)の仕様書などの策定準備が進行中であると説明した。

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