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- 鉱種:
- 金 銅 銀 ガリウム アルミニウム/ボーキサイト バナジウム
カザフスタン:8鉱床を減税対象の低収益鉱床に認定
2020年8月13日付けの地元報道等によると、カザフスタン政府は2020年8月、収益性の低い固体鉱物鉱床のリストを拡大した。これにより、鉱物抽出税率が引き下げられるが、生産量と雇用は維持しなければならない。
2019年において、カザフスタンの鉱床はいずれも低収益鉱床に分類されなかったが、2020年は一度に8鉱床が当該リストに入った。うち2鉱床(Sayak-1、Shatyrkul)をKazakhmys社、残り6鉱床(Arkalykskoe、Severnoe、Nizhne-Ashutskoe、Verkhne-Ashutskoe、Ushtobinskoe、Vostochno-Ayatskoe)をAluminium of Kazakhstan社が開発している。
低収益鉱床に認定されたことで、Kazakhmys社に対する鉱物抽出税率は銅が5.7%から1.5%、金及び銀が5%から1.5%に引き下げられ、Aluminium of Kazakhstan社に対する鉱物抽出税率はアルミニウムが0.25%から0%、ガリウムが1%から0%、バナジウムが4%から0%に引き下げられる。新税率の有効期間は2020年1月1日から2021年1月1日までの12か月間である。新税率の適用により、歳入は約3.9bKZT(カザフスタン・テンゲ)減少するが、固体鉱物の生産量と雇用は維持できる。
低収益鉱床のステータスは、予測データ(生産される固体鉱物のコスト、管轄機関により確認された生産量)による地下資源利用者の計算に基づいて付与される。税制上の優遇措置は、収益性がゼロ及びマイナスの鉱床に適用される。ただし、予想値と実績値に不一致が生じた場合には、地下資源利用者は税額の再計算を行う義務がある。
2019年の納税額はKazakhmys社が48.7bKZT、Aluminium of Kazakhstan社が15.8bKZTであった。
