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豪:Fortescue社、2019/20年度の税引後利益 が49%増と好調も、今後は技能労働者の確保が課題に
2020年8月25日付けの地元メディアによると、豪Fortescue Metals Group社は、2019/20年度の業績に関し、税引後利益が4.7bUS$と前年度比49%増となったほか、正味負債額が258mUS$と前年度の2.1bUS$から大きく改善されるなど、好調な結果を報告した。Fortescue社はこの好業績について、同社の2019/20年度における鉄鉱石輸出が、目標量である170~175百万tを上回り178.2百万tと、2003年に操業を開始して以来の最高水準となり、併せて鉄鉱石の価格上昇も貢献し、売上高も12.8bUS$と前年度比29%増となったとしている。また、Fortescue社は同年度において、WA州Eliwana鉄鉱石鉱山プロジェクトなど新規プロジェクトに積極的な投資を行い、CAPEXにおいて前年度比88%増の2bUS$を計上したが、2020/21年度にはこれを更に増額して3.0~3.4bUS$とすると発表している。一方、WA州において同社の競合企業であるRio TintoやBHPが新規プロジェクトを活発に推進しているほか、COVID-19流行による州境封鎖により他州からFly-in Fly-out(FIFO)の勤務形態による労働者を確保することが難しくなっているため、今後は技能労働者不足への対応が取り組むべき課題の一つとなるとしている。
