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- 鉱種:
- 金 銅 鉄鉱石 アルミニウム/ボーキサイト コバルト マンガン
エクアドル:会計検査院、MiradorとFruta del Norte両鉱山が河川を汚染と報告
2020年8月17日付け地元紙によると、Mirador銅鉱山とFruta del Norte金鉱山を対象に二つの特別検査を実施した会計検査院は、両鉱山の水管理に対する関係当局側のコントロール不足により、両権益地を流れる4本の河川の汚染を招いたと結論付けた。
<Mirador銅鉱山>
報告書DNA6-0020-2020は、EcuaCorriente社(ECSA社)の2009~2016年の活動がWawayne、Tundayme及びQuimi川をアルミニウム、マンガン、鉄などで汚染したとしている。水質に関して、報告書は環境省の管理不足に言及している他、ECSA社が当時の水資源庁(SENAGUA)から許可を得ずにTundayme川の転流のためのインフラ工事を行ったと指摘しているが、ECSA社側は異なる見解を示している。
会計検査院は、管理不足が原因で特別検査が終了した2019年9月まで、Mirador銅鉱山の環境への取り組み方が不明、かつ環境修復措置が講じられていないとして、環境省に対し技術的・経済的必要性を解決し、指摘点の是正に向けた提案を行うよう勧告した。
<Fruta del Norte金鉱山>
報告書DNA6-0017-2020は、Machinaza川における銅と鉄の濃度は、環境調査の基準値をそれぞれ230%、805%超えていると述べ、また、2017年1~4月の検査報告書に記載されている同河川の高濃度のコバルトについても指摘した。更に、当時の鉱業統制管理機構(ARCOM)は、Lundin Gold社に対し、採掘に先立って水生生物への影響に関する証明書の取得を義務付けなかったと指摘した。
Lundin Gold社側は異なる見解を示しており、会計検査院の結論は、環境監査に有資格の機関によって確認される必要があるとの考えである。
なお、会計検査院による特別検査では、Mirador銅鉱山に対して17件、Fruta del Norte金鉱山に対して24件の勧告が行われた。
