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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2020年9月24日 シドニー Whatmore康子

豪:Mincor社、WA州Kambalda地域におけるニッケル鉱山の再開に関し役員会で承認

 2020年9月17日付けの地元メディアによると、豪Mincor Resources社は、WA州Kambalda地域におけるニッケル鉱山操業の再開に関して役員会で承認したと発表した。Mincor社はNi価格の下落を背景に2016年から同地域におけるNi生産を停止していたが、操業の再開に向けて50mA$と55mA$をそれぞれ新株発行と融資により調達したほか、BHPの傘下であるNickel West社とNi鉱石のオフテイク契約を締結している。Mincor社はKambalda地域において、休山中のMiitel鉱山と新たに開発を行うCassini鉱山及びNorthern Operationで 2022年1~3月四半期に予定される生産再開から5年間で合計63千tのNiが含まれる精鉱を生産すると予測している。近年、Niがリチウムイオンバッテリー(LIB)の主要な材料であることからNi事業に多くの関心が寄せられているが、Mincor社もその例外ではなく、Fortescue Metals Group社のAndrew Forrest会長が所有する非上場企業Wyloo Metals社や豪IGO社はMincor社の株式を買収によって増やし続け、現時点ではそれぞれ15%と8.1%を保有している。

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