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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2020年10月5日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:英Bacanora Lithium社、独Zinnwaldリチウムプロジェクトを売却、Sonoraリチウムプロジェクト開発一本化へ

 2020年10月1日付け専門紙によると、英Bacanora Lithium社はドイツにて保有するZinnwaldリチウムプロジェクトを売却し、メキシコにて保有するSonoraリチウムプロジェクトの開発に集中する方針を発表した。同社は、英Erris Resources社とロイヤルティ契約を締結し、同社が50%権益を保有する子会社のDeutsche Lithium社を売却することで合意に至った。
 Bacanora社は420mUS$を投じSonoraリチウムプロジェクトの開発を進めており、生産開始時期は2023年、炭酸リチウム生産量は第1フェーズに17,500t/年、第2フェーズの拡張により2倍となることが見込まれている。また、Sonoraリチウムプロジェクトの権益を保有する中国Ganfeng Lithium社は、同プロジェクト付近にリチウムイオン電池リサイクルプラントを建設する計画である。同社幹部は、メキシコ国内で2012年にTesla社の電気自動車販売が開始されていることから数年以内にリサイクル需要が高まるとみられ、ラテンアメリカ地域のリチウムイオン電池を回収することで、Sonoraリチウムプロジェクトと併せ北米へのリチウム供給を強化できると述べた。

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