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インドネシア:Freeport-McMoRan社がPTFIの国内新規製錬所建設について代替案を提案
2020年10月30日付け地元メディアによると、米Freeport-McMoRan社のRichard Adkerson CEOが、株式約49%を所有する子会社PTFI(PT Freeport Indonesia)が進めている国内新規銅製錬所建設について、政府に代替案を提案しているとのこと。代替案は、PTFIが株式25%を所有するPT SmeltingのGresik銅製錬所(現生産能力:銅カソード300千t/年)の拡張及び新たな貴金属精錬所の追加であるという。同CEOは、この代替案はコロナ禍においてコストを抑えることが可能になり、PTFI及び約51%株主である国営鉱業持株会社MIND IDの双方にとって財政的に良い話である、とした。また、将来的にはPTFIの銅精鉱生産量をすべて処理することができない計画になるため、銅精鉱輸出許可は認められるべきとも述べた。
PTFIは、東Java州Gresik・Java統合工業港湾団地(JIIPE)において特別鉱業事業許可(IUPK)延長の条件である国内新規製錬所建設を進めていた。コロナ禍の影響により、本年4月には完成期限の当初予定2023年末から2024年末までの1年間延期を政府に申請したものの、これに対し政府は認めない姿勢を示していた。