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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト ニッケル
2020年11月12日 シドニー Whatmore康子

ニューカレドニア:Vale、Goroニッケル・コバルト鉱山の売却について多国籍コンソーシアムと4週間の独占的な交渉を実施中

 2020年11月5日付けのメディアによると、伯ValeはGoroニッケル・コバルト鉱山の売却に関し、多国籍コンソーシアムが保有する新企業Prony Resources社と4週間の独占的な交渉を行っていることが明らかになった。Prony社は、スイス拠点のコモディティ商社であるTrafigura社が25%、複数投資家が25%所有し、残り50%は州政府やValeの被雇用者、市民社会団体など同国の利害関係者から出資を募る予定とされている。一方、先住民の首長やニューカレドニア独立派の政治家で結成される先住民グループは、Goro鉱山で生産されるNi鉱石はニューカレドニアで精錬されるべきであるとして、同鉱山がProny社ではなく、以前韓Korea Zinc社と共同で同鉱山の買収提案を行った北部州のSOFINOR社と交渉を行うべきであると主張するデモを首都Noumeaで行ったほか、Prony社による買収が成立すれば同鉱山のNi精錬所に通じる道路を封鎖すると警告したとされている。SOFINOR社は、北部州でニッケル精錬所を操業するKoniambo Nickel社の権益51%を所有する企業である。

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