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中国:工業情報化部原材料工業司、「2020年1~9月の銅業界動向」を発表
工業情報化部原材料工業司は「2020年1~9月の銅業界動向」を発表した。概要は以下のとおり。
・国家統計局と中国有色金属工業協会の統計値によると、生産量及び価格が継続的に上昇しており、2020年1~9月、製錬銅、銅材の生産量はそれぞれ7.449百万t(前年同期比5.8%増)、14.315百万t(同4.2%増)であった。業界解析機関の統計によると、2020年9月下旬の銅の在庫は33.5万tで、年内最高値より38.1%下回った。中国有色金属工業協会の統計によると、2020年7月以降、銅価格が第2四半期に続き上昇傾向にあり、第3四半期の国内平均銅現物価格は51.422千元/tで、昨年4四半期より16.8%を伸び、前年同期より9.8%を増加した。
・銅製品の輸入や銅材の輸出が前年同期より増えており、製錬銅の輸出が同比減少している。税関総署のデータによると、2020年1~9月、銅精鉱(実物量)、銅カソード、銅材の輸入量はそれぞれ16.359百万t(前年同期比2.3%増)、716千t(同比29%増)、444千t(同比24.8%増)であった。国内銅価格が堅調であると同時に海外の銅価格が軟調であることから、高騰している人民元の影響を受け、国内の需要が喚起され製錬銅の輸入が大きく伸びていた。2020年1~9月、製錬銅の輸入量は前年同期比41.6%増の3.56百万t、銅スクラップ輸入量は同46.1%減の667千tであった。また、銅材の輸出は同0.7%増の391千t、製錬銅の輸出は同35.7%減の162千tであった。