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- 鉱種:
- アルミニウム/ボーキサイト
ジャマイカ:現地環境団体が鉱業権付与に対し異議申し立てへ
2020年11月23日付け専門紙によると、現地環境団体および住民団体は、ボーキサイト採掘を目的に付与された2件の鉱業権に対し異議申し立てを行う方針である。批判の対象となっているのは、北部St.Ann教区のPuerto Bueno地域内で米Jamaica World LLC社が保有する鉱業権で、絶滅危惧種の生息地であることから国家環境計画機関が環境許可を却下したにも関わらず、その後政府により鉱業権が付与されていた。NGO団体はこの決定を覆すよう政府に働きかけており、野党人民国家党(People’s National Party, PNP)からの支持を得ている。また、森林山岳保護地区に指定されているCockpit Country山岳地帯においてNoranda Jamaica Bauxite Partners 社(Noranda Bauxite Limited社およびジャマイカ政府のJV事業)が保有する総面積8,335haの鉱業権に関しても同様に異議申し立てを行う計画である。ジャマイカ国家遺産保護委員会(JNHT)は、Cockpit Country地帯において露天採掘を行うことで周辺住民、および世界遺産に指定されている同山岳地帯の環境に悪影響を及ぼす可能性があると指摘している。Cockpit Country地域における採掘は2017年以降禁止されているが、専門誌は同コンセッションが保護地区外に位置していると報じている。
