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ロシア:チュクチ自治管区の計画更新により、Baimsky銅プロジェクトの予算が8bUS$に拡大へ
2020年11月18日付けの地元報道等によると、極東・北極圏発展省が作成したロシア・チュクチ自治管区の包括的発展計画更新版により、Baimsky銅プロジェクトの予算が約1bUS$増額となる。同プロジェクトのオペレーターであるカザフスタンのKAZ Minerals社が発表した。
Baimskaya鉱化帯の鉱床開発では、採鉱選鉱コンビナートと全ての必要なインフラの建設が予定されている。包括的発展計画に従い、KAZ Minerals社はインフラへのCAPEXの一部を負担する。尾鉱堆積場のコスト見直しと、プロジェクト実施時期における約1年の遅延の影響を合わせると、プロジェクトの投資予算は現在8bUS$近いと見積もられている。また、インフラ計画の変更を考慮し、2021年上期にバンカブルFSを完了する予定である。
KAZ Minerals社は2018年8月、Millhouse社(Roman Abramovich氏所有)から900mUS$でBaimskoe銅鉱床を買収することで合意した。Baimsky採鉱選鉱コンビナート建設プロジェクトは、2018年9月にプーチン大統領によってキックオフされ、コンビナートの操業開始予定は2022年と報じられていた。KAZ Minerals社のOleg Novachuk取締役会長は2020年8月、プロジェクト投資見積額を7bUS$と述べていた。
Baimskaya斑岩銅エリア(Peschanka鉱区を含む)は、世界最大級の未開発銅鉱床で、JORC規程による2019年1月時点のプロジェクトの資源量は銅950万t、金1,650万ozである。