ロシア：Norilsk Nickel社、2030年までの総投資は27bUS$以上、金属生産は30～40％増へ

　2020年12月2日付けの地元報道等によると、Norilsk Nickel社は、2030年までにNorilsk工業地区の鉱石生産量を倍増し、金属生産量を30～40％増とする。同社のVladimir Potanin社長が2020年12月1日に開催されたインベスターデーで発表した。Norilsk Nickel社はの2020年のCAPEX計画は最大2bUS$とされている。
　同社の2030年までの総投資見積額は27bUS$以上で、うち約5.5bUS$が環境負荷低減プロジェクトに充てられ、これには「硫黄プロジェクト」向けの3.6bUS$が含まれる。硫黄プロジェクトは北極圏支社における二酸化硫黄排出量を2025年には10分の1に低減することを目標としている。これらの投資と合わせ、2021～2025年のエネルギー・インフラ更新向け投資は4bUS$超となり、今後10年間でNorilsk Nickel社のエネルギー・インフラの60％が完全に更新される。