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2020年12月17日 シドニー Whatmore康子

豪:連邦生産性委員会、資源産業への規制に関する最終報告書を発表

 2020年12月10日付けのメディアによると、豪連邦生産性委員会(Productivity Commission)は、資源産業への規制に関する最終報告書を発表した。同報告書は、連邦政府や州、自治体の規制システム、コミュニティや先住民との関わり合いに焦点を当てており、資源産業のコスト節減やコミュニティにおける環境面、社会面での成果をもたらす48の行動と11の提言が記されたものとなっている。同報告書は、連邦政府や各州政府の規制及び認可プロセスの重複が、資源プロジェクトの進捗を遅らせる大きな問題であるとしており、各行政機関の間で更なる協力と調整の改善が行われるべきであると提言しているほか、資源プロジェクトによって環境や遺跡への影響に対する取り組みが十分になされるためにも、規制が地元コミュニティや先住民と効果的な関わり合いを持つものとなることが重要であるともしている。また、同報告書は、政策が急に変更されることや一貫性を欠いたものとなることが、資源プロジェクトへの投資に影響を与えているとしており、その例としてサプライチェーンを通じてのScope3排出に基づく認可のプロセスや条件が不透明であることを挙げている。

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