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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2020年12月22日 ジャカルタ 南博志

インドネシア:エネルギー鉱物資源省がHPALニッケル製錬所に対するロイヤルティ引下げを明言

 2020年12月16日付け地元メディアによると、エネルギー鉱物資源省Yunus Saefulhak鉱物事業開発局長は同日、Ni品位1.8%未満の低品位ニッケル鉱石を原料とするHPAL(高圧硫酸浸出)法によるニッケル製錬所を開発する会社に対し、インセンティブとしてロイヤルティ義務を緩和すると発言した。ロイヤルティの具体的な料率は不明。現行法令では、ロイヤルティ10%の対象となる。同局長は、ニッケル鉱山開発とその鉱石を原料とするHPAL法製錬所を開発する会社には鉱山の採掘許可が自動的に付与されるほか、免税や資材輸入に係る関税引下げ等、その他のインセンティブも提供される、とも述べた。
 他方、同局長は、Ni品位1.5~1.7%の低品位鉱石を既存製錬所で経済的・技術的に処理できるかどうか、可能性を製錬会社等と話し合っていると述べ、再全面輸出禁止後の低品位鉱石のインドネシア国内での処理可能性について言及した。

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