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- 鉱種:
- アルミニウム/ボーキサイト
中国:大気汚染対策のため一時的にアルミナを減産、一部地域で価格が上昇
現地報道によると、国家生態環境部は2020年10月30日、「2020~2021年秋・冬期北京・天津・河北及び周辺地域・汾渭平原における大気汚染総合対策攻堅行動案」を発表した。その後、河北省、山西省、河南省、山東省などの省・市でも、秋・冬期における大気汚染総合対策攻堅活動関連政策を続々と公表し、重大な大気汚染をもたらす天候に関わる各種業務を実施し、大気汚染レベルを継続的に改善させることとしている。安泰科の調べによると、こうした管理規制により中国北部地域のアルミナ生産企業が一時的に減産措置をとり、これまでに330万t/年規模の生産能力が影響を受けている。アルミナ供給が減速していると同時に、西北地域にある電解アルミ企業による冬期の貯蔵が始まっていることから、市場取引が活発になっている。
西南部のアルミナ価格は、北部の価格上昇に一定の抑制効果をもたらす可能性がある。域内のアルミナ供給量の増加の影響を受けて南西部のアルミナ価格は下落しているが、地元企業は北部向け輸送量を増やしていることで、市場全体の活気を妨げている。
