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2020年12月23日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Sisim社、環境損害賠償180mRUB超支払いへ

 2020年12月14日付けの地元報道等によると、クラスノヤルスク市Leninsky地区裁判所は2020年12月、水域に与えた損害の賠償として産金企業Sisim社(Sibzoloto社傘下)から180mRUB(ロシア・ルーブル)超を徴収するよう求めた自然保護検察庁の訴えを認めた。
 これは、水利施設等の崩壊に伴う汚染でSeiba川が被った損害に対し101mRUB超、工業用沈殿池の排水に含まれる有害物質を河床に流出させたことに対し79.5mRUB超をSisim社から徴収するというものである。
 2019年10月、クラスノヤルスク地方Schetinkino町付近のSisim川流域に作られた工業用貯水池のダム5基のカスケードが決壊した。この事故で2つの従業員寮と生活関連施設が水没し、17名が死亡、28名が負傷、3名が行方不明となった。過失致死を招いた労働安全規則違反として、Sisim川とその支流のSeiba川の汚染について、Sisim社に対する刑事告訴が行われた。また、調査によってダムは許可なく違法に建設されたことが判明し、同社の社長と2名の社員が逮捕されている。

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