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ペルー:Las Bambas銅鉱山、道路封鎖により段階的な減産を実施
2020年12月22~23日付け地元業界紙によると、MMG Las Bambas社は、12月12日からCusco州Chumvivilcas郡Velille区における南部鉱物輸送道の封鎖が継続していることを受けて、段階的な減産を行っていることを明らかにした。
同社は「Las Bambas銅鉱山から約200km地点の違法な道路封鎖によって精鉱輸送ができない状況にある」と表明したほか、2020年における南部鉱物輸送道の封鎖日数は通算95日にのぼることを明らかにし、ペルー政府に対して法治主義の徹底と同鉱山における操業活動の保証を要請した。
なお、MMG Las Bambas社とLa Velille区、エネルギー鉱山省の3者は、2020年9月に、同社が本区に対し2020~2021年に合計1.25mPEN(ヌエボ・ソーレス)を拠出することなどで合意しているが、現在新たなデモ抗議において、拠出額を年間5mPENに変更することが要求されている。
一方、鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)は、およそ2週間にわたる今回の道路封鎖によるMMG Las Bambas社の損失は約122mUS$にのぼるとし、地域住民が道路封鎖によって要求を通そうとすることが常態化していることに危機感を示した。
