スイス・ベルギー：Trafigura社、「2020 Responsibility Report」を公表

　2021年1月6日付けのプレスリリースによると、スイスTrafigura社は、環境、社会、ガバナンスへのアプローチと実績に関するレポートである「2020 Responsibility Report」を公表した。同レポートでは同社の次のような取組を掲げている。
・温室効果ガス排出量を2023会計年度年末までに2020会計年度と比較して30％削減することを目標とする。Scope 1及び2においてCO₂換算で1百万t超の持続可能な削減を目指す。また、今後3年以内にScope 3排出削減目標を設定できるように、温室効果ガスデータの外部検証や排出原単位の内部追跡を含む措置を講じた。
・グリーン水素及びNala Renewable JVの設立へ多額の投資を行う。2025年末までに2GWの再生可能エネルギーに投資することを目標としており、これにはベルギーBalenのNystar亜鉛製錬施設への新リチウムイオンバッテリー貯蔵システムへの30m€の投資計画が含まれる。
・採取産業透明性イニシアティブ（Extractive Industries Transparency Initiative、EITI）によって作成されたコモデティトレーダー向けの新ガイダンスを正式に採用し、これに基づき報告する最初の会社となった。他に類を見ない新しいPayments to Governmentsレポートには、EITI実施国及びその国有企業から購入した物資及びその前払金の情報が含まれている。これは原油・石油製品と金属・鉱物の両方についてである。