中国：2020年1～11月、希土製錬分離製品の輸入が大きく増進

　安泰科によれば、税関の輸出入データによると、2020年1～11月、希土製錬分離製品の輸入の伸びは顕著であった一方で、輸出が大きく低減した。輸入において、希土類化合物の輸入割合が最も大きく56.1％であったほか、希土類酸化物の輸入割合は43.8％となった。輸出において、希土類酸化物の輸出割合が最も大きく44.9％であったほか、希土類化合物の輸出割合は37.6％となった。なお、希土類金属の輸出割合は最も少なく、17.5％であった。
　貿易品目からみると、中国は依然希土類金属の純輸出国だが、希土類酸化物・化合物の純輸入国になっており、希土製錬分離製品を主にミャンマーから輸入している。2020年1～11月、希土類酸化物をミャンマーから14.8千t（前年同期比13％増）輸入し、希土類酸化物輸入総量の87.4％を占めた。同時に混合炭酸希土（5,506t）及びその他の希土類金属・混合物の化合物（10,692t）の合計16,198tをミャンマーから輸入しており、前年同期比34.8％増加し、国内希土類化合物輸入総量の69.3％を占めた。