ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- その他
中国:2020年の新エネ車業界融資総額が1,000億元超え
現地報道によると、ここ数年、新エネルギー自動車販売促進の刺激策が継続的に発表されており、2020年11月、国務院弁公庁は『新エネルギー車産業発展計画(2021~2035年)』を発表した。2023年までに、電気自動車(EV)は新車販売市場の主流となる予想。中国の新エネルギー自動車(以下、「新エネ車」という。)産業は、年間販売台数が1万台未満から100万台を突破するまで、徐々に資本市場を爆発させる注目産業となっている。企査ビッグデータ研究院が発表した「過去10年間の新エネ車投資・融資データレポート」によると、2020年の中国の新エネ車業界の融資総額は初めて1,000億元を超え、前年同期比159.4%と大きく伸びた。2014年まで同業界は初期段階にあり、2015年に高速成長段階に入り、投融資活動が増え続けている。そのうち、2016~2018年の投融資案件は3年間連続160件を上回り、2017年は最多の185件で、2012年比で23倍以上拡大した。投融資額も431億4,000万元から888億2,000万元に拡大している。2019年になると調整段階に入り、融資案件の数や金額はともに減少した。2020年、伝統的自動車市場が低迷している状況の中で、新エネ車は成長傾向を続けている。最新のデータによると、2020年1~11月、国内の乗用車市場の販売総量は前年同期比8.3%減となったが、新エネ車販売量は前年同期比で3.9%伸びた。2020年の新エネ車製造メーカー向け融資件数は前年より18.3%を下回ったが、融資額は前年より大きく159.4%拡大して1292億1,000万元となり、過去10年間において初めて1,000億元を超えた。具体的には、2020年、蔚来自動車(NIO)、理想自動車、小鵬自動車、ナタク自動車、恒大国能などの大手メーカーが多額の融資を受けた。そのうち蔚来がテンセントから受けた10mUS$の融資が最も大きい。これら新エネ車の研究開発・製造メーカーは、特に投資家の間で人気が高い。このほか、関連部品販売業者、充電スタンド生産企業、総合サービス業者も資金面でサポートを受けており、融資額も億元レベルとなっている。過去10年間の新エネ車関連企業向け融資実績数を見ると、蔚来と小鵬がともに13件で1位を占めている。駆動用電池業界の大手企業である寧徳時代が12件で3位を占め、理想自動車が10件で5位となった。融資総額は、蔚来が327.8億元で1位、Faraday Futureの309.6億元、北汽藍谷の269.9億元が続いている。また、融資額上位10位には新エネ車メーカーの寧徳時代、威馬自動車、小鵬、理想自動車が含まれている。
