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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2021年2月4日 シドニー Whatmore康子

豪:Lynas社、レアアースの高値傾向を背景に四半期売上高が過去最高水準に

 2021年1月29日付けの地元メディアによると、豪Lynas社は、中国でレアアース価格が高値傾向であることや欧州とアジアで電気自動車(EV)の販売が増加していることなどを背景に、2020年10~12月四半期のレアアース売上高が119.4mA$と過去最高の水準となったことを明らかにした。同社の同四半期におけるレアアース販売は、販売量が4,052tと前四半期の4,499tから低下した一方で、販売価格は29.50A$/kgと前四半期の19.40A$/tから値上がりした。また、同社は2021年1月22日、米国で軽レアアース分離施設を米国防総省と共同で建設する合意を米国政府と締結したことを発表した。この発表によると、同施設は米国TX州に建設される予定であり、生産能力が5千t/年、うちネオジムの生産能力が1,250t/年と予測され、同省が建設費用の一部である30mUS$を負担することになるとされている。Lynas社は、同施設の操業が開始されれば、同社が操業するWA州Mt Weldレアアース鉱山から同施設にレアアースの給鉱を行うことになる見通しであるとメディアは報じている。

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