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2021年2月10日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Norilsk Nickel子会社の燃料流出事故に146.2bRUBの罰金判決

 2021年2月5日付けの地元報道等によると、クラスノヤルスク地方の仲裁裁判所は、Norilsk Nickel子会社のNorilsk-Taimyr Energy Company(NTEC)に対し、約146.2bRUB(ロシア・ルーブル)の罰金を命じた。NTECは2020年5月末、発電所の燃料タンクから約20千tの燃料漏れ事故を起こしていた。
 連邦自然管理監督局は、同事故に対する補償額を147.8bRUBと算定していたが、Norilsk Nickel社は事故後に対応を行ったことにより、補償額は21.4bRUBとなると主張していた。今回の判決は連邦自然管理監督局の主張がほぼ認められたことになる。
 環境問題等を管轄するAbramchenko副首相は、この判決について政府のウェブサイトにコメントを掲載し、事業者は生産の近代化のために投資をする必要があり、事故を防ぐために利用可能な最良の技術を導入する必要があると述べた。また、今回の罰金をクラスノヤルスク地方やNorilsk市の環境プロジェクトのために利用すると述べた。
 Norlisk nickel社は、同日のプレスリリースの中で、判決の全文を受け取った後に裁判所の決定を慎重に評価すると述べ、上訴するかどうかの方針は示していない。上訴されなければ、判決は1か月後に発効する。

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