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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2021年2月17日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:ORMET社、Dzhusinsky多金属硫化鉱山の最終フェーズ建設を開始

 2021年2月4日付けの地元報道等によると、Russian Copper Company(RCC社)傘下のORMET社は、坑内掘りによる鉱床最終開発計画の一環として、Dzhusinsky多金属硫化鉱山第3フェーズの建設工事を完了し、坑内掘鉱山下層の最終フェーズ(第4弾)の建設が開始された。計画によると、新鉱区は深度555mに位置する。最終フェーズの操業開始は、2022年を予定している。
 現在、鉱山建設での総掘削量は19万m3に達しており、プロジェクトへの投資額は3bRUB(ロシア・ルーブル)を超えた。2019年の第2フェーズ操業開始に伴い、鉱石年産目標(22万t)が達成されており、Vesennee鉱床からの鉱石と併せて、選鉱プラントの安定的稼働を可能にしている。
 Dzhusinskoe多金属硫化鉱床はオレンブルク州アダモフカ地区に位置し、鉱石の品位は銅2.7%、亜鉛1.8%である。同鉱床は2004~2013年まで露天掘りで開発され(鉱石年産能力80万t)、その間の採鉱量は710万t以上であった。更なる合理的な鉱床開発に向け、露天採掘と並行して2013年に坑道建設が開始された。坑内掘り向け埋蔵量は170万t超で、鉱床開発は2025年まで予定されている。

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