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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト ニッケル
2021年2月26日 バンクーバー 佐藤佑美

加:Anglo Pacific社、Voisey’s Bayニッケル・銅・コバルト鉱山に関し205mUS$のストリーミング契約を締結

 2021年2月24日付けメディアによると、英国の投資会社Anglo Pacific Group社は、Valeが保有・操業するNL州Voisey’s Bayニッケル・銅・コバルト鉱山に関し、コバルト生産量の32.6%のうち70%の引取権をプライベート・エクイティ(PE)ファンドから205mUS$を現金で支払うほか、コバルト価格と生産量次第で最大27mUS$を追加で支払う条件で買収する。これによりAnglo Pacific社は、同鉱山にて生産されるコバルトの22.82%の引取権を有し、300mUS$を回収するまでスポット価格の18%相当額でコバルトを購入することができる。同鉱山からの累計コバルト供給量が7,600tに達した後は、引取権は11.41%に低下する。PEファンドの詳細については言及されていないが、Valeは、2018年に加Cobalt 27 Capital社(現・加Pala Investment社)との間でコバルト生産量の32.6%に関するストリーミング契約を締結していた。
 現在、Valeは同鉱山の坑内掘りへの移行に向けた拡張計画(VBME)に取り組んでおり、2022年までに建設工事が完了する見込みである。VBMEにより、年間生産量はニッケル45千t/年、銅20千t/年、コバルト2.6千t/年への拡大が期待される。なお、同鉱山は2020年3月~7月までの間、COVID-19感染拡大予防対策としてケア・メンテナンス状態に置かれていた。

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